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2025/06/03

IKEAの取扱説明書に学ぶ、言葉を超えた「伝える力」

こんにちは。
アシスタントPRディレクターのKです。

先日、自宅のキッチンにIKEAの大型収納家具を購入しました。
IKEA(イケア)は北欧スウェーデン発の家具メーカーで、北欧らしいシンプルなデザインが世界中で人気を集めています。
ただし、どんなに大型の家具であっても、自分で組み立てる必要があります。

持ち上げるのもやっとの大きな箱を開けると、現れるのが、20ページ近くもある分厚い取扱説明書。
そこには文字による説明はなく、備品の一覧、組み立て手順のすべてがピクトグラムと線画だけで描かれています。

「図だけでこの複雑な家具を本当に完成させられるのだろうか?」と不安になりながら組み立てを始めますが、毎回迷うことなく作業を進めることができるのです。
必要な工程が誰にでも理解できる順序で整理されており、「こう動くから、次はこれ」という自然な流れで進行できるため、結果的に言葉が一切なくても、家具を無事に完成させることができます。

作業を進めながら、ふと「これはグローバルコミュニケーションの理想形ではないか」と思いました。
図や構造を活用することで、人は情報をより早く、深く理解することができます。ビジュアルを効果的に使った伝え方は、どの国においても普遍性を持つコミュニケーション手段で、
文字情報が氾濫する今だからこそ、「削ぎ落とす力」や「視覚化する力」がより重要になっているのだと、改めて思いました。

IKEAの取扱説明書には、そのための“伝える工夫”が徹底されています。
余計な情報を削ぎ落とし、誰の目にも明快な構造にする。そこには、言葉以上に大切な「設計」と「思いやり」が込められています。

PRの仕事は、単に情報を発信することではありません。
相手の頭と心に届くかたちで、情報を“伝わるもの”に変換することが求められます。IKEAの取扱説明書に、言語を超えたコミュニケーションの可能性と、PRの本質を感じました。

 

 

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