こんにちは。
【アシスタントPRディレクター 兼 管理栄養士】のHです。
「そうめん」がおいしい季節になりましたね!
「そうめん」といえば…。
私は保育園栄養士として子どもたちの給食を作っていた経験があり、
七夕の行事食として「そうめん」を天の川に見立て、
輪切りしたオクラや星型に切り抜いた人参やきゅうりを可愛らしく
盛り付けて提供した思い出があります。 H)ああ懐かしい…。
今日はそんな夏の風物詩である「そうめん」と他の麺類の栄養価にフォーカスしたいと思います。
まず初めに見た目がそっくりな 「ひやむぎ」との違いってご存知ですか?
「そうめん」と「ひやむぎ」の違いは、JAS規格で明確に区分されており、
「そうめん」の太さは直径1.3mm未満、
一方で「ひやむぎ」の太さは直径1.3mm〜1.7mm未満までと基準があるようです。
また太さが直径1.7mm以上は「うどん」に分類されるようです。
ちなみに、そうめんは喉ごしが良い、ひやむぎは歯ごたえが良いという感じ方の違いは、
麺の太さの違いによるものだそうです。
太さが違うだけで食感が異なるなんて面白いですよね。
皆さんは「そうめん」と「ひやむぎ」のどちらがお好みですか?私は喉ごしの良い「そうめん」が好きです。
「そうめん」は、さっぱりしてツルっと食べられることから、
ヘルシーに思われがちですが、実はそうではないようです。
「そうめん」と他の麺類の栄養成分を比較すると以下のようになっています。
※食品成分表2020年版(八訂)にて算出
表をご覧になれば、お分かりいただけると思いますが、
「そうめん」は、「ひやむぎ」や「うどん」よりもエネルギーや脂質、糖質の量が多いことが分かります。
「そうめん」と同じ原材料なのに、なぜこのように栄養価に違いが生じるのか分かりますか?
答えは「そうめん」の作り方にあるようです。
「そうめん」の製造は「ひやむぎ」と「うどん」同様に小麦粉に食塩水を加えて練り合わせた後、
油返し(油を塗布)を行い、延ばしては寝かせ、寝かせては延ばしを繰り返し、
およそ1日半かけてゆっくり熟成させ、少しずつ麺状に細くし、最後に乾燥させて作ります。
油返しを行うことで麺の表面の乾燥や麺同士のくっつき防止、
「そうめん」の独特の風味や食感を与えることができるようです。
このように製造工程の中で油を使用するため、栄養価に違いが生じるようです。
余談ですが「手延べそうめん」の由来は、
製麺機を使わずに手作業で麺を延ばすことからそのように呼ぶそうです。
調べてみると深甚な「そうめん」の世界。
爽やかでさっぱりしているため、食事から涼しさを感じられる一品だと思います。
この夏は「そうめん」を食べて暑さを凌いでみてはいかがですか?
次回もこんな形で食材や料理についていろんな角度と
管理栄養士要素をちょっぴり加え発信していきたいと思います。 拝