こんにちは。
【シニアPRディレクター 兼 管理栄養士】のMです。
今年もクリスマスシーズンの到来です。
街中がキラキラと飾り付けられてきて、そのワクワク感とは裏腹に、
「今年も、あと少しで終わりか・・・」という寂しさも入り混じった気分です。
ふと、クリスマスってイエス・キリストの誕生日で、宗教的には日本とは全く関係ない祭典。
なのに、どうして日本人はこんなにもクリスマスで盛り上がるのだろう…と思いました。
調べてみると、クリスマスの普及は企業の販売戦略と密接に関係していることが分かりました。
マーケティング的な視点でクリスマスを分析すると、
クリスマスは、「記念日マーケティング」の成功例だそうです。
記念日マーケティングとは、特定の日にちと企業のブランドを結びつけて消費を促す企業活動です。
日本人は記念日が大好き。
PRでも、企業や団体などと絡めた記念日を制定して、
それをフックにメディアへの露出を促して話題作りや需要を創出する戦略もあります。
クリスマスマーケティングの好例と言えば、「クリスマスといえば、ケンタッキー」。
日本でクリスマスにチキンを食べる風習は、それまでありませんでした。
アメリカでは七面鳥を食べる風習がありますが、
七面鳥をフライドチキンに代替させた巧みなマーケティングです。
サンタの格好をしたカーネル・サンダーはクリスマスの普及に一役を買いました。
クリスマスとコカ・コーラも関係しています。
私たちが思い浮かべる赤い衣装に長いひげを生やしたサンタさんのビジュアルイメージは
コカ・コーラ社が1931年にクリスマスキャンペーン用に制作したポスターがもとになっているそうです。
クリスマスケーキの普及には不二家が一役を買い、
日本独特のクリスマスケーキの原型を作ったと言われています。
クリスマスが恋人の日になったのはバブルの時代。
メディアの力とホテルや百貨店、レストランが協力して、
恋人にクリスマスプレゼントや豪華な食事を贈る風潮が広まりました。
何気なく、私たちの当たり前になっている習慣や文化が、
企業の戦略の賜物だと思うと、ビジネスって面白いですね。