こんにちは。
【PRディレクター】のEです。
私は福岡市内西部の玄界灘に面した小さな町で育ちました。
当時は見渡す限り田んぼが広がり、小学生の時はあぜ道を通って通学したものです。
そんな町も今や当時の面影は全くなく、住宅が立ち並ぶベッドタウンとなりました。
そこからほど近いところに糸島市という地区があり、昔は漁港以外何もないとても素朴な場所でしたが、
今や福岡人気観光スポットランキングや福岡住みたいまちランキングで1位に輝いたり、雑誌やテレビでたびたび紹介され、全国から熱い視線を集めています。
糸島市は2010年に1市2町が合併して誕生した比較的若い市ですが、毎年観光客が増え続けています。
それだけではなく、移住者も増加していて、特に子育て世代の転入が増えているといいます。
なぜ糸島市がそこまで大きな変貌を遂げたのか。
その立役者の一人が市職員の男性。
この男性はひょんなことから合併前の町役場に入庁、その後MBAを取得しそのノウハウを活かしながら様々な施策に取り組みます。
その活動が奏功し、地方創生アイデアコンテストで日本一になり、全国的な認知獲得に繋がりました。
もちろんこの男性一人ではなく、地域のいろんな方を巻き込んでのブランディングが評価された結果でしょう。
その後この男性の元には、職場や地域のメンバーから絶えず相談事が舞い込んでくるようになったそうです。
私は成蹊大学というマイナー大学の出身ですが、「成蹊」の名の由来は非常に興味深いもので、
中国の歴史家 司馬遷が『史記』の中で引用したことわざ「桃李不言下自成蹊」に由来します。
「桃李(とうり)ものいはざれども、下おのづから蹊(こみち)を成す。」
桃や李(すもも)は、ものを言うわけではないが、美しい花を咲かせ、おいしい果実を実らせるため、自然と人が集まり、そこに蹊(こみち)ができる。
つまり、桃や李は人徳のある人のたとえで、優れた人格を備えた人のまわりには、その人を慕って自然と人が集まってくる、という意味です。
自分自身もこういう人間を目指したいものです。