こんにちは。
【管理栄養士】のAです。
春といえば、新入社員の頃のことが思い出されます。
若き頃の私は調理師さんの下で野菜を刻む毎日でした。
キャベツ5玉、馬鈴薯10㎏、玉葱5㎏と、調理師さんの指導が続く中、
ある日、玉葱20個の山を全部みじん切りにするようにという指示。
涙目になりながらも、綺麗に研磨された調理台上の網ボールに増えていく玉葱のみじん切り。
そして、「できました!」という声とともに、
調理台の先にいるチーフへ網ボールをサーと滑らして渡す・・。
しかし、網ボールは調理台をサーと滑りながら、チーフのところから外れて飛んでいきました。
床に落ちたみじん切りの玉葱20個5㎏分。
・・・私は再度同量を刻むことになり、床は綺麗でしたが玉ねぎは全て処分となりました。
この「玉葱事件」を思い出したのは、今世間を騒がしている紅麹原料の問題で、
『床に落ちた材料で「紅麹」』という記事を読んだからでした。
綺麗な床に落ちてしまった33㎏。そして、11㎏分は掬い取って使用したとのこと。
落ちてしまった時の気持ちが蘇りました。原価が頭によぎります。
でも、衛生管理の原点とは何かを、
20年以上前にしっかりと指導してくれたチーフに今、感謝しています。